右も左も分からない、新社会人。
直属の上司に気に入られるかどうかで、天地の差!
けれど、桜井士と柏崎加奈の2人は、正社員採用のあとで僻地へ飛ばされ……。
山奥の「沙羅ノ里」は、12年前に大事件が起こり、いまだ厄災が絶えない。
ヤリチン上司ローレンスに加奈が狙われる中で、士の絶望的な戦いが始まる!?
Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊は、ただのNTRにあらず!
作品の概要
Nebel株式会社、東京支部の正社員から左遷と、陰湿なイケメン上司によるNTR。
現代ファンタジーで、主人公の桜井士はいきなりピンチに!
ヒロインの寝取りを防止
『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』は、昼パートの除霊と、夜パートのイベントで進みます。
上司のローレンスは職権乱用で、柏崎加奈と一緒……。
昼パートの除霊で、桜井士は1人で除霊を行いつつも、後続の加奈のために尽力。
それは悪霊を祓っておくことであり、アイテム置きであり、ローレンスに手を出されそうな加奈への電話であり、2人の様子を見るための盗撮カメラの設置です。
『アメリ・ブランシェットは何度も堕ちる ~カレドニー魔法学院と繰り返す一週間~』と似た状況。
あちらも、「男主人公が恋人のNTRを防ぐために」と頑張っていました。
第三者視点の浮気調査
NTRの男主人公は、ナヨナヨしていることが多く、ただ見ているだけ。
しかし、この桜井士は違い、不穏な気配に気づき、必死に抗います。
『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』は、プレイヤーの直感と戦術で柏崎加奈のNTRを予防。
たとえば、いつでも電話できるから、昼パートの除霊でフル活用。
ローレンスは、「どうだ? お前の恋人だった加奈は、俺の巨チンに夢中だぞ?」とは言いません。
彼女を堕とすまでは、士に知られないよう、コソコソと口説き、襲います。
社会人モノとして面白い試み
マルチエンディングです。
プレイヤーが操る桜井士は、哀れにも、上司に寝取られていくヒロインを知りません。
『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』は、キャラが独立しています。
柏崎加奈とローレンスは、それぞれの事情と考え。
すぐHシーンを見られるゲームにあらず!
監視カメラを購入してダンジョンに仕掛け、街でも怪しい彼女をこっそり覗き見。
それでようやく、2人の浮気Hへ……。
スマホとSNSがあり、寝取られていく女を堪能♥
けれど、「主人公が彼女を放置して、隙を作る」という理由があってのNTRです。
ヴァイゼの感想
よくできています。
これだけ本格的な浮気調査は、他に見られません。
バディ物とNTRの融合
『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』は、1人のキャラだけ操作するけど、バディ物。
コンビを組んでいる柏崎加奈が、桜井士の知らない間にNTRされます!
NTR物というより、恋愛です。
主人公補正がないから、加奈は普通に処女を奪われ、ヤラれ続けますけど……。
プレイヤーが考えて、ローレンスが襲うか口説くだけの隙を作らなければ、NTRは不成立。
徹頭徹尾、この同人エロゲは「加奈のために!」というストーカー行為。
むろん、加奈は相思相愛の恋人であり、彼氏としての当然の話ですが。
浮気調査に見せかけたミステリー
この『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』は、浮気調査というゲームを通してのミステリー。
派遣された「沙羅ノ里」は、霊的な事件が発生した中心地です。
男主人公の桜井士は、若いイケメン。
クール系の顔がしっかりと描かれており、彼女をNTRされるコンセプトでは珍しい。
柏崎加奈は、できるだけ恋人の士にバレないよう、上司のローレンスと肉体関係を結びます。
「自分がビッチだと思われたくない」「士と別れなくない」の思いから……。
しかしながら、1つ、大きな疑問が残ります。
「どうして、『上司のローレンスに狙われているから守って!』と言わないのか?」
どこまでも加奈のために……
桜井士の視点では、「知らない間に、彼女が寝取られていた」というだけ。
どこまでも報われず、だいたいのエンディングでは真相を知らないまま……。
これは、彼にとっての不幸です。
なぜなら、陰険な上司に目をつけられ、彼女と2人きりの仕事を邪魔されるから。
その挙句に、体だけではなく心まで寝取られた元彼女を知ります。
でも、プレイヤーとしては、面白いです!
こちらは神の視点で、何も知らずに右往左往する士を眺められます。
真っ暗なトイレの個室で、グチュグチュ パンパンッ! 「あ~♥」と女の嬌声。
その前で立ち尽くす士。
あるいは、「顔は見えないが、どう見ても柏崎加奈」というハメ取り画像がアップされたSNS。
緊張感とインモラルな雰囲気
主人公が何もしなければ、裏で彼女はヤラれ続けます。
その浮気セックスを見るためには、前述した、面倒な仕掛けが必要。
さらに、わざとローレンスがHをするだけの時間を作り、放置しなければなりません。
ローレンスは、「柏崎加奈の体を味わいたい」という方針。
ただの遊びに過ぎず、美味しそうな果実があるから、つまみ食い♪
2人きりになった加奈は、なぜか、ローレンスに逆らいません。
でも、付き合っている桜井士に知られることは嫌。
監視カメラや、街で浮気現場にこっそりと近づくことでの覗き見。
これはインモラルな行為で、彼氏なのに、間男のよう。
主人公に感情移入しにくい雰囲気で、プレイヤーは第三者の立場で、この乱痴気騒ぎを楽しめます。
独特のシステムに慣れれば最高!
昼パートの戦闘を含めて、かなり独特。
そのシステムに慣れるまで、少し大変です……。
でも、『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』は、市販のRPGツクールでありながら、オンリーワン!
ローレンスは加奈を狙い続けるから、すぐに止めないと手遅れに。
たとえば、「バイトの彼女がいて、そこに間男がいる」で見続ければ、奥のトイレへ消えていきます。
必死にNTRを防ぎつつも、主軸となっている「沙羅ノ里」の謎を解かなければいけません。
なぜかローレンスの言いなりである加奈の本音は?
この左遷を終わらせて、2人で東京へ帰れるのか!?