二つ返事のアンデッド少女との冒険!完全純愛のRPGの結末とは?

かつては秀才、今では、小馬鹿にされての、酒浸り。
「もう、てめえに飲ませる酒は、ねえ!」と蹴り飛ばされた主人公は、見知らぬ地下墓地で、目覚めた。

「誰が? どうして? なぜ?」

その疑問に答える存在はなく、陰鬱な地下にいた美女、フォクシィの意味深なセリフと、謀られたように見つけた死霊術により、アンデッド少女のカガリビを使役することに。
Yes My Lordと答えるだけの、もう死んでいる相棒を引き連れ、地上を目指すのだが……。

作品の概要

異世界だから、何でもアリ!
けれど、『Yes My Lord』は、よくあるハーレム展開ではなく、完全純愛です

地下墓地と1人の少女

『Yes My Lord』のオープニングで、主人公が置かれている、屑という評価。
さらに、チュートリアルを兼ねたバトルで、一通りの説明が終わります。

明らかに、特別な存在であろう、カガリビの過去。
主人公に死霊術を使わせた美女、フォクシィの狙いとは?

謎に満ちた状況の中で、感情を見せないカガリビに戦わせつつ、主人公は、突き進みます
明かされていく謎と、表情が豊かになっていく少女。
その先には……。

ひたすらにカガリビを愛でる

主人公は、カガリビだけが頼り。
ターン制コマンドバトルでは、彼女を操作しますが、事前に備えておいた戦術によって、大きく変わる仕組み。

死霊術という名の、回復、バフによる支援を行いつつ、戦闘を有利に進めましょう。
SPがある限り、ターン消費なく、何度でも使えます。

敵を倒すことでのSoulは、消費すれば、スキルの習得と強化。
また、衣装を入手すれば、新たなスタイルも、解禁されます。
ジェムの装備でも、カガリビに特徴を持たせることが可能!

スキルによる連続技で爽快!

Hの相手は、基本的に、カガリビだけ。
まさに、生死と、精子をかけているわけで、『Yes My Lord』の魅力の大半。

アクションゲームではないから、ゆっくり考えられて。
上手く決まれば、ミニキャラの美少女が動きまくり、敵にコンボを決める爽快感も、味わえる!

レベルアップの概念の他に、成長システムによる、バトル中の成長も!
そのおかげで、戦っている間に強くなり、逆転する、熱い展開になる可能性が!?

ヴァイゼの感想

惜しい作品です。
最後までプレイすれば、感動できるが、「ヒロインがアンデッド少女」という点で、損をしている印象。

もっと売れていい傑作

ツクール制なのに、独自のバトル。
細部まで、丁寧に作られた、フィールド。
先が気になる、感動できるストーリー。

そのどれもが、控え目に言っても、1万オーバーの実力です。
しかし、2023年9月の時点で、6,400ぐらいの販売数。

その理由は、『Yes My Lord』が、カガリビという、アンデッド少女しかいないこと。
ネクロフィアという、特殊性癖になってしまい、入口で損をしている感じ。

根底から覆ってしまうものの、これがアンドロイドだったら、もっと売れていたでしょう。
「アンデッドが、必要だった」と分かりますが、面白いだけに、歯がゆく思えます。

アンデッド少女は敷居が高い

似たような、ゾンビ少女とHするゲームは、いくつもあります。
たとえば、『The Dead End ~呪われし迷宮と乙女達~ ALL IN ONE EDITION』は、「まだ生きている人間を助ける」といった、選択が可能。

そちらは、ネクロチックシリーズと銘打っており、ネクロフィアという性癖と、正面から向き合っています。
「嫌なら、睡眠姦にできるよ!」という、配慮も……。

いっぽう、『Yes My Lord』は、すでに死んでいるカガリビの一択
これは、プレイヤーにとって、選択の余地がなく、好き嫌いが出ます。

アンデッド少女は敷居が高く、他に選べないことで、より一層のアピール。
つまり、「自分はネクロフィアである」と認めざるを得ず、無意識に嫌悪することに……。

完全純愛で魅力的なストーリー

『Yes My Lord』は、名作です。
感情を見せない、主人に絶対服従のカガリビと、少しずつ愛情を育んでいくプロセスは、味わい深いもの。

敗北Hや、NTRがなく、そちらの点では、安心してプレイできる作品です
何も分からない状況で、どんどん明かされていく、真実。

『淫界人柱アラカ~JK退魔師ホラー探索RPG~』と似ていますが、アラカは、NTRなしのHをされまくり。
「本人が諦めない限り、何度でも立ち上がる」という、少年漫画のような展開でした。

純愛路線で、1人のヒロインに集中するだけに、「彼女はゾンビ」という点が、よりクローズアップ!
「ムラムラして、どうしようもない」という、理由づけはあれども、「うーん?」と、首を傾げます。

トゥルーエンドまで泣くんじゃない

ダメ出しばかりですが、『Yes My Lord』は、お買い得です。
Hの種類も豊富で、コスチュームプレイによるソープなど、飽きない展開。
一部はアニメーションをするため、迫力満点♪

異世界ファンタジーという点を踏まえても、幻想的です。
地下墓地からの、怒涛のストーリーは、良質のアニメを見ているかのよう……。

明らかに、死霊術を使うよう、誘導された主人公と、死体でありながら気品があるカガリビ。
必死に支え合う2人は、群がる敵を蹴散らし、正気を失う空間を踏破しつつ、とある結末を迎えるのです。

「死体とヤルのは、ちょっと……」という方も、まずは体験版をどうぞ!

とにかく戦闘するのが楽しい!

前述したように、カガリビは、カスタマイズによって、色々な姿を見せてくれます。

「パワータイプで、ゴリ押し」
「空中に吹き飛ばすコンボで、華麗に決める」
「手数を増やして、安定した勝利を!」

プレイヤーの数だけ、カガリビの強化や、戦闘スタイルがあります
自分で操作する必要がないから、楽しく。
まるで、ボクシングのセコンドのように、傍で、指示を出す立場。

周回プレイをする内容ではありませんが、嵌まる人には、最高のエロゲーです。
これだけ丁寧に作り、ストーリーに気を配った作品は、他にありません。