広い空間と、豊富な物資。
ショッピングモールは、市民の憩いの場！
今では、多くのゾンビが徘徊して、バリケードを築いた地下倉庫で、わずかな生存者たちが息を潜めているだけ……。
FOUND DEAD -ファウンドデッド- Ver 1.7は、「ゾンビに噛まれても無事」という、若い男が主人公。
レトロゲームな、上からの見下ろし画面で、店内を探索しつつ、生存者を救い出せ！
作品の概要
ショッピングモールと、ゾンビは、切っても切り離せない関係。
そこに、１８禁の恋愛要素を入れたら、『FOUND DEAD -ファウンドデッド』の出来上がり♪
いつものショッピングモール
とぼけた顔をした、若い男。
左上に写っているのが、『FOUND DEAD -ファウンドデッド』の主人公です。
気がついたら、「セラモール」という、ショッピングモールの地下倉庫で、生存者の１人に、話しかけられます。
バックヤードの最奥となっている、物資の置き場。
そこに立て籠もった面々は、ゾンビを研究している老人を別にすれば、絶望に支配されており、底を突いてきた食料が、目下の悩み。
事情を聞いた主人公は、「ゾンビに噛まれても大丈夫」という体質を利用して、ショッピングモールを探索するのだが――
どの女を受け入れるのか？
経験値によるレベル上げがなく、武器になるものを装備しつつ、ステータス成長となる本を読むことで、自分を強化。
シンボルエンカウントで、殴り倒すだけ！
１周１時間ぐらいで、サクッと、遊べるゲームです。
店内には、事情があって逃げ出したヒロイン達がいて、主人公の助けを待っています。
ＲＰＧパートの他に、拠点に戻れば、美少女アドベンチャーのように交流。
ただし、今の拠点はもう限界で、多くの生存者が、外を目指して逃げた後です。
主人公には、ゾンビに負けないだけの力があり、まだ無事なヒロイン達から好意を寄せられます。
けれど、彼に全てを救う義務はなく、それを理解した女が、「助けて欲しい」と、夜這いをしてくることも……。
２７日後……
「全ては、遅すぎた……」
追加コンテンツの第一弾、２７日後では、「主人公が目覚めるのが、もっと遅かった」という世界線。
本編では、まだ正気だった人物が、完全に狂気に染まり。
進化したゾンビとも、遭遇！
地下に広がる下水道を歩き出した主人公は、いったい何を見るのか？
第二弾のアップデート「DEAD AND TRUTH」をクリアすれば、研究所へと……。
ヴァイゼの感想
良い意味で、同人エロゲーです。
ドット絵をしっかり作って、主観視点の会話パートと、細かく演出された良作！
定番のゾンビシチュで無双
ゾンビ映画の古典。
ジョージ・Ａ・ロメロ監督による、「Dawn of the Dead（ゾンビ）」をモチーフにした、同人エロゲが、『FOUND DEAD -ファウンドデッド』です。
まあ、この主人公みたいに、あっさりとゾンビを殴り殺せるのは、最近の「なろう小説」っぽい感じですが……。
ともあれ、「限られたバックヤードで、日光すら浴びれず、残された物資も乏しい」となれば、噛まれてもゾンビにならない主人公だけが、現状を変えられます。
ドット絵でも、ちゃんとグロ。
戦闘に入れば、フロントビューで、やっぱりグロ。
良いですね、基本ができています！
雰囲気は、『腐界に眠る王女のアバドーン』と同じ。
あちらよりは、まだ可能性が残っていますけど……。
助ける女を選ぶのは斬新
仲町京子は、いきなり夜這い。
ここで選びそうになりますが……ショッピングモールからの脱出である以上、戦えない人間を引き連れては、非現実的。
主人公も、ゾンビに噛まれても無事なだけで、不死身にあらず。
選ばれた女は、彼と共に、外を目指して、あるいは、再び日光と、外の空気を吸えるでしょう。
『The Lust of You ～退廃世界で美女たちとヤリ放題～』では、同じような主人公が、助けた女たちを囲っていました。
けれど、それは、安全な拠点を持っていて、余裕があったから。
『FOUND DEAD -ファウンドデッド』の主人公は、助けられた後で、ショッピングモールへ。
ゾンビだらけの店内を歩き、もしくは、倒しつつ、追加アップデートでは、このパンデミックの真実に迫ります。
追加アップデートが豪華！
購入者への特典として、第三弾までの追加アップデート。
2023年の時点で、完了しています。
- 第一弾 「２７日後……」
- 第二弾 「DEAD AND TRUTH」
- 第三弾 「Platinum Days-プラチナムデイズ-」
『FOUND DEAD -ファウンドデッド』の真実は、第二弾までをクリアすれば、分かります。
第三弾については、第二弾までをクリアした場合に遊べる、ご褒美です。
これは、ダウンロード販売の、同人エロゲならでは！
プレイヤーの選択でストーリーが変化するうえに、楽しい追加コンテンツも♪
現実の避難所も闇が深い……
あまり報道されませんが、被災地などの避難所でも、女への暴行などの事件が発生しています。
自治体が認めたがらず、被害者が泣き寝入りするケースが多く、大きな問題です。
ともあれ、『FOUND DEAD -ファウンドデッド』では、外から救助がくる見込みすら、なく。
主人公がすぐに目覚めなかった、「２７日後……」を見れば、「閉鎖空間で、食料もない」の極限状況における狂気が、よく分かります。
増援が来ない籠城は、古来から、飢えと渇きによる自滅です。
動けるうちに、ショッピングモールへ出て、もしくは、外へ逃げるしかありません！
一部のヒロインは、自覚しながらも、非力であることから、避難所にいるだけ……。
でも、その狂気と破滅こそが、ゾンビ物だけが演出できる、最大のエンターテインメント。
ただ待っていても、希望はありません。
日本版のデッドライジング
要するに、１８禁の『デッドライジング』です。
男キャラを最小限にして、美少女ゲーと同じく、美少女の学生や、若い人妻、ロリ娘。
ショッピングモールを探索できるのは、主人公だけ。
あとは、心が折れているか、体力的に無理なため、数々のサブクエストを達成していくことで、避難所を助けていくことに。
本編では、主人公が間に合わないか、選ばれない場合は、性欲ツヨツヨのゾンビたちに凌辱されるヒロイン達♪
それでも、一般人の主人公に、助ける義務はなし。
中編のボリュームですが、攻略できるヒロインが多めで、その分だけ、何度も遊びたくなります。
「ゾンビ」「ショッピングモール」に反応した方は、さっそく、助けた女と仲良くなれて、その破滅を見られる特等席へ、どうぞ……。
彼らは、１分後の命すら危うく、ほぼ１００％、助かりません。
いっぽう、あなたは、安全な場所で、眺めるだけ。
はい。
その感情こそ、愉悦です。
